子どもの英語教育は早めにした方がいい!という話をよく耳にしませんか。
その一方で、幼児期から英語を勉強させる必要もないという意見もあり、何をどう信じたら良いのかわからないといった方も多いことと思います。
実際に私もそうでした。
この記事では、そういった皆さんの疑問である
・子どもに早くから英語を習わせたいけど本当に効果があるのかな。
・自分の子どもはもう小学生だけどもう間に合わないのかな。
このような疑問に対してお答えしていきたいと思います。
私は、自分の子どもを4歳から子ども英会話教室に通わせていますが、その経験も踏まえながらお話しさせていただければと思います。
結論
実際に幼児教育は早期から始めるべきなのでしょうか。まずは結論からお答えしたいと思います。
この疑問に対しての私の回答は
子ども英語教育は早くから始めるべき!
ただ、遅くなったからといってもう英語が習得できないということもない
です。
子ども英語教育を早期に始めるべき理由と、焦らなくても良い理由
先ほど述べた結論の理由は以下のとおりです。
幼児期から英語の学習をはじめた方が良い理由については
・「音から」英語を習得する能力が高いから
・英語に抵抗感がなく、素直に英語の世界に飛び込んで楽しめるから
・思春期でよくある本格的な発音を恥ずかしがったり、異性の目を気にし始めるから
です。
一方で、焦る必要がない理由は
・年齢に応じた学習をすれば問題がないから
・何かを学ぶのに遅いということはないから
です。
子ども英語教育を早期に始めるべき理由
「音から」英語を習得する能力が高いから
これは皆さんも感覚的によくわかることだと思います。
赤ちゃんは親の話している言葉を聞いて耳から学習しますからね。
知らないことを耳にした時の学習能力というのは子どもの頃は非常に高いと言われています。
3歳くらいになると、ひらがななども徐々に読めるくらいの段階のお子さんもいらっしゃるかと思いますので、
文字と音との対応関係を意識する
というのが効率的です。
この学習方法がフォニックスの読み方です。
これは各アルファベット文字に1つの音を対応させた読み方であり、代表的な音と文字をセットで覚えることができます。
英語圏に育つ子どもも必ずフォニックスで読み練習をするらしいです
英語に抵抗感がなく、素直に英語の世界に飛び込んで楽しめるから
自分も子ども(1〜2歳くらいの時)にたまにミッキーマウスクラブハウスというアニメを「英語」で観させていましたが、日本語で見せていた時と同じように食い入るように観ていて、
まあ、英語と日本語の区別がついていないのだと思いますが、だからこそ抵抗感がないんですね。
そこからオープニングの曲を真似して歌っていたりして、英語の発音もなんとなくできていたのをみてとても感動したのを覚えています。
思春期でよくある本格的な発音を恥ずかしがったり、異性の目を気にし始めるから
これも自分の経験則でも実感としてよくわかることですが、
小学校高学年くらいになると「真面目でないことがかっこいい」という価値観が蔓延りますよね。
これが勉強の障壁となるということも往々にしてあると思います。
なので、それよりも前に英語というものを当たり前の習慣、環境にしておくことは大事かなと思います。
焦らなくても良い理由
年齢に応じた学習をすれば問題がないから
『ほんとうに頭が良くなる世界最高の子ども英語』では次のような表が掲げられています(一部抜粋)。
年齢 | 3〜4歳 | 4〜5歳 | 5〜6歳 | 6〜8歳 |
特徴 | 言葉で自分を表現できるようになる時期 | 身体能力が伸びる時期 | 文字に興味を持つ時期 | 学ぶための基礎を身につける時期 |
身につける力 | 英語が楽しいと感じる力 | 言葉に音があるとわかる力 | シンボルとしての文字を理解する力 | 文字ごとの音を理解する力 |
聴く | 英語の音に触れて親しむ | アルファベットそれぞれの音を聞き分けられるようにする | アルファベットの文字と音の対応関係を認識する | 文字と音の関係性を理解し、音素分析ができるようになる |
読む | 大文字・小文字の認識。文字は単語を作り、単語は文を作ることを理解する | 未知の単語・文でも音読できるようにする | ||
書く | 文字に対する興味を持ち、運指練習によりモータースキルを高める | 書写を通じてアルファベットをかけるようにする | 品詞の役割や文の成り立ちについて理解する | |
話す | 音を真似して英単語を発声する | それぞれの文字の音を正しく発音できるようにする | 読み聞かせした英語の物語に関して大人と話をする | 自分で読んだ英語の物語に関して大人と話をする |
母語での理解 | 不要(英語を英語のまま理解) | 不要 | 不要 | 不要 |
年齢 | 8〜10歳 | 10〜12歳 | 12〜15歳 | 15〜18歳 |
特徴 | 自分と他者の違いに気づく時期 | ここに興味対象のベクトルが分かれる時期 | 言語能力が完成する時期 | やりたいことが見つかり始める時期 |
身につける力 | 自分のことを伝える力 | 問いかけを発する力 | 基礎的な英文法の力 | アカデミックな内容を理解し、自分の意見を表現する力 |
聴く | 興味ある映像コンテンツを英語で楽しむ | プリ・ティーン対象のドラマなどを英語で試聴する | 教育的な映像コンテンツを英語で視聴する | アカデミックな映像コンテンツやニュースを英語で視聴する |
読む | アカデミックな単語を習得する | 英語で「なぜそうなるのか?」を考える機会を与える | 多様な文章を読解する機会を与える | 読みたい作品を自分で選び、英語で理解できるようにする |
書く | 平叙文をフルセンテンスでかけるようにする | 文法知識に基づいた疑問文を作れるようにする | パラグラフライティングを学ぶ | アカデミックなライティングの基礎力を完成させる |
話す | 質問を理解し、単語で受け答えできるようにする | 自分が聞きたいことを質問できるようにする | 自分や知人の紹介ができるようにする | 自分の好みや経験を発信できるようにする |
母語での理解 | 不要 | 必要(日本語の説明で細部を理解し納得する) | 必要 | 不要になる |
幼児期には「音から」勉強することで効率的に英語が学べることを述べました。
ただ、中学校以降になると音のインプットだけでなく、
もっとロジカルな理解が可能となっているため、学習効率が高まる
ということが研究でわかっているようです。
それが、文法を活用した学習です
上記の表のように音でのインプットに加えて、多様な文章の読解を通じて英語を勉強していけば、効率的に学習が可能です。
何かを学ぶのに遅いということはないから
これは精神論になりますが、
何かを学ぶ際に「遅い」ということはありません
これが一番大事なことかもしれません。
私は次の話が大好きです。
昔読んだ記事で90歳くらいのお婆さんが、人生で後悔していることを聞かれて「バイオリンを60歳の時にやりたいと思ったけど、もう遅いと思ってやらなかった。あれから始めてれば30年も演奏できてたのに」てのがあった。
– HRK (@hncgu) 2018年3月24日
まとめ
この記事では、子どもの英語教育を早く始めることのメリットや、早く始めなくても焦る必要はないということを述べました。
お子さんに英語を学ばせようかどうか悩まれている方の参考になればとても嬉しいです。
また、皆さん自身のチャレンジのきっかけになるともっと嬉しいです。